(天声人語)明治のウイルス対策

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 感染者の家にはもれなく病名を書いた札を貼るべし。明治半ば、政府内でそんな意見が強まる中、反対の声が上がる。「それは酷。国民はだれも感染予防に協力しなくなる」▼反対派の代表は内務省の衛生局長だった長与専斎(ながよせんさい)である。藩医の家系に生まれ、岩倉具視(ともみ)率いる使節団の一員として欧米を視…

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