(古典百名山:83)田山花袋「蒲団」 平田オリザが読む

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 ■文学の自由広げた私小説

 ここまで日本の近代文学史の黎明(れいめい)をたどってきたわけだが、この進展を半ば屈折した思いで見つめ伴走してきた男がいた。田山花袋である。

 現在の群馬生まれの花袋は、十代で上京。尾崎紅葉率いる硯友社に出入りし強い影響を受ける。二十代に入ってからは、島崎藤村国木田独歩

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