(ひととき)優しさのサクランボ

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 デイサービスから帰宅した母が、ズボンのポケットからそっと何かを取り出した。ティッシュの包みを手のひらに乗せ「ほらお土産!」とニコニコしている。

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 包みを静かに広げると、私の大好物のサクランボが1粒入っていた。昼食のデザートに3粒出たという。「初物だから一緒に食べたいよね」と言いながら、台所に手を洗…

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