(書評)『鉄路の果てに』 清水潔〈著〉

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 ■父が遺した言葉胸に戦争たどる

 昭和を生き抜いた父の書棚から一冊の本を抜き取ると、軍隊生活をつづったメモ用紙が貼ってあり、紙の隅に小さく「だまされた」と記されていた。表紙裏の地図には、赤いサインペンで「導線」が足されていた。

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 「なぜ、父はシベリアに送られ、戦後も帰ってこられなかったのか……」…

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