(時代の栞)「免疫の意味論」 1993年刊・多田富雄 生命体の原理から人間社会を見る

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 ■「排除」「寛容」難題へのヒント

 「科学が急速に進展するときは、次々に出現する現象の面白さに目を奪われて、生命という大きなコンテキスト(文脈)の中での意味を問うことを忘れてしまう」。免疫学者・多田富雄(1934~2010)は、93年に刊行した『免疫の意味論』の執筆のきっかけをそう記した。

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