■乖離の中に存在する自分 作家・金原ひとみさん(36)

 2年前の夏、6年間暮らしたパリから帰国した。本書は前後2年間のウェブ連載エッセーをまとめたもの。テロの恐怖が身近にあるパリでの生活、帰国の決断、東京で再び直面する穏やかでぬるい閉塞(へいそく)感――。

 「パリは空気も人間関係も乾燥していて…

この記事は有料記事です。残り675文字
ベーシックコース会員は会員記事が月50本まで読めます
続きを読む
現在までの記事閲覧数はお客様サポートで確認できます
この記事は有料記事です。残り675文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料記事です。残り675文字有料会員になると続きをお読みいただけます。