(2020年名画の旅)「少年」 日本の記憶と重なる「目」 秦早穂子

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 ■少年(1969年)

 大島渚作品の中で、なぜか「少年」の映像が時折、胸を横切る。主役の少年の目が突き刺してくるのだ。

 切れ長で一重の目は、かつての日本の少年が持っていた目。彼は黒地に金釦(ぼたん)の学生服、肩から白ズックの鞄(かばん)を掛けている。戦中、戦後の一時期までの典型的な制服姿だ。

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