(天声人語)希代の奇人変人好き

有料記事天声人語

[PR]

 先週、76歳で亡くなった中国文学者の井波律子さんは、小学生のころの自分を「耳年増(どしま)」と描写している。京都・西陣の家に近い映画館街に通いつめ、中学に入る前に都合2千本も見たせいだという▼肥えた耳のおかげであろうか。彼女の手にかかると、教室であれほど無味乾燥だった中国史の登場人物にたちまち血が…

この記事は有料記事です。残り477文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

連載天声人語

この連載の一覧を見る