(書評)『暗い林を抜けて』 黒川創〈著〉

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 ■連想を組み込める風通しのよさ

 これほど風通しのいい小説の中を通り抜けたことがあるか、読書中何度かページから目を上げて考えた。

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 主人公と言えるのは有馬章という男性で、語り手は変化しながら、学生時代から中年での癌(がん)治療、結婚離婚、通信社記者としての仕事内容、そして老いていく感触などを綴(つ…

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