(書評)『同定の政治、転覆する声 アルゼンチンの「失踪者」と日系人』 石田智恵〈著〉

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 ■個人を認めぬ暴力、二世が抵抗

 1970年代後半、アルゼンチンの軍事政権は、敵とみなした3万人とも言われる市民を拉致し、拷問・殺害した上、死の痕跡さえ消し去った。この「失踪者」をめぐり、残された家族や人権団体は、「記憶・真実・正義」をいかに回復させようとしたのか。本書は同国のマイノリティーである…

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