(声)移ろう故郷、変わらぬわが庭

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 主婦 石灰絹子(三重県 68)

 郊外の農村地帯で生まれ育った。兼業農家で、平日の田仕事は母の役目。それについて行ってはササユリをとったり、川でカエルやサワガニと遊んだりした。

 結婚し新居を構えた48年前。子どもと遊べる芝生の庭が欲しかったが、父がマツやマキなどを植え、日本式の庭になった。せっか…

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