(書評)『日本史のなかの「普遍」 比較から考える「明治維新」』 三谷博〈著〉

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 ■下からの革命、「復古」が逆機能

 本書の究極の問いは「憲法」だといってよい。この点、啓蒙(けいもう)主義や市民革命を「普遍」と考える立場は、とかく日本特殊論に陥りがちだ。けれども著者は、君主制をてこにした世襲身分制の解体という「近代世界史上でも有数の革命」として、明治維新を問い直す。

 一般に1…

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