(書評)『ヤマト王権の古代学 「おおやまと」の王から倭国の王へ』 坂靖〈著〉

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 ■考古学の成果で打ち出す独自説

 古墳時代以前の研究は難しい。主要な文献資料は『古事記』『日本書紀』(記紀)だが、これらは8世紀に律令国家によって編纂(へんさん)されたものなので、史料的価値には限界がある。よって考古学の出番となる。

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 たとえば、記紀に見える「この古墳は〇〇天皇の陵墓」といった記述…

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