(文芸時評)伝染病・震災・戦争 無関心や忘却もまた災厄 小野正嗣

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 新型コロナウィルスの世界的な感染拡大によって僕たちの日常生活にも大きな制約が生じている。どうしても伝染病や戦争など災厄を主題にした文学作品に目が行ってしまう。

 いま、フランスの作家アルベール・カミュの傑作『ペスト』(宮崎嶺雄訳、新潮文庫)を読んでいる人は多いのではないか。フランス植民地下のアルジ…

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