狂っているのは世界か、自分か 吉村萬壱さん、新刊「出来事」

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 現実への違和感を、奇想に託してあぶり出す。目を背けたくなるような、汚物まみれの描写もいとわない。現代日本で、そんな「問題作家」を挙げるとすれば、その一人は間違いなく芥川賞作家の吉村萬壱さんだろう。今年でデビュー19年。作家の目に、現在の世界はどう映っているのか。

 新刊『出来事』(鳥影社)は、ある…

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