(書評)『短篇集ダブル』(サイドA・サイドB) パク・ミンギュ〈著〉

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 ■川沿いをゆく二人の手の温もり

 ガンの宣告を受ける。もう助からないという。田舎町からソウルに出て大学に行き、就職して、結婚もせずに十五年間ひたすら頑張ってきた。ならば自分は何のために生きてきたのか。

 休職し故郷の町に戻る。三十年前に友人と埋めたタイムカプセルを掘り返す。中には、ベトナム戦争帰り…

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