(終わりと始まり)感覚を澄ます 森羅万象が満ちる「暗闇」 池澤夏樹

有料記事終わりと始まり

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 新年に一冊の本を紹介しよう。

 百二十ページほどの薄い本。

 それでいて世界の見かたを根源から変えるくらいの力がある。

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 分類すればエッセーということになるが、ここではエッセーは言葉の原義に戻って試論という意味だ。試みの論、考えたことを、まだ完成に至っていないのを承知でおずおずと出す。新鮮な思想が…

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