(書評)『ナポレオン』(1台頭篇、2野望篇、3転落篇) 佐藤賢一〈著〉

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 ■自負と不安、現代日本映す人間像

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 ナポレオンは、日本人の心をくすぐる存在らしい。今に始まった話ではない。吉田松陰や西郷隆盛の話が有名だろう。松陰は野山獄中で、隆盛は倒幕への思いを募らせるなかでナポレオンの伝記を読み、胸を熱くしている。彼らにとってナポレオンは、コルシカ島の独立運動に参加し、その挫…

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