(書評)『聖者のかけら』 川添愛〈著〉

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 ■中世の豊かさ伝える魅惑の群像

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 13世紀はとても面白い世紀だ。ローマ皇帝の英傑フェデリーコ2世、モンゴル帝国のクビライ・カアン、イスラームの英雄バイバルスたちが、綺羅星(きらぼし)のごとく、目白押しだ。また、キリスト教の世界でも、激震が走った時代だった。南フランスを根城にローマ教会に反旗を翻した…

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