本紙読者には、まだ「さん」づけの方がしっくりくるかもしれない。加藤周一(1919~2008)。生誕100年の今年、その仕事に新たな光を当てる催しや出版が話題になった。
9月、東京と京都であったシンポジウムは、著名な論客らが登壇する中、74年生まれ、ほぼ無名の仏文学者の問題提起が異彩を放っていた…
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