(評・舞台)歌舞伎座「十二月大歌舞伎」 人々騙す男の「気付き」みせる

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 昼。大佛次郎の「たぬき」は、戦争を終わらせるサンフランシスコ講和条約発効の翌年1953年に初演された。

 江戸の商人金兵衛(中車)は、妻と折り合いが悪く、妾(めかけ)には間男がいる。酔って寝込んだのを死んだと思われ、焼き場に運ばれる。これを幸い別人になりすまし、他国で産をなす。故郷に戻り疑心暗鬼の…

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