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東京五輪物語
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中学時代から二十数羽のハトを飼っていた内藤信夫さん=1963年ごろ撮影、本人提供
■1964-2019-2020
1964年10月10日、東京五輪の開会式。午後3時10分過ぎ、選手宣誓が終わると、国立競技場から8千羽のハトが放たれた。グラウンドに並ぶ選手たちの頭上をかすめて飛び、雲一つない空で大きく旋回した。
「やった!」。当時15歳の内藤信夫さん(71)は、6畳一間の白…