(書評)『敗者が変えた世界史』(上下)ジャン=クリストフ・ビュイッソン、エマニュエル・エシュト〈著〉

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 ■没落した成功者の弱さと偉大さ

 本書はハンニバル、クレオパトラ、ジャンヌ・ダルク、さらにリー将軍、トロツキーといった、いったんは大きな成功を収めつつ、その後に栄光から転落していった人々を論じるものである。ある意味で、成功者の「失敗」を知ることは、読者の興味をくすぐる主題であろう。あれほど運命の女…

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