苦境にめげず、前へ向かおう 朝日新聞社のクラウドファンディング「A-port」

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 朝日新聞社が運営するクラウドファンディングサイト「A-port」(エーポート、https://a-port.asahi.com/)別ウインドウで開きますから、掲載されているプロジェクトの一部を紹介します。

 ■「自分を信じて」演奏でエール アルゼンチン国立青少年オーケストラの初来日公演

 世界的に活躍するウィーン在住のソプラノ歌手、田中彩子さんが、中南米の様々な環境で育った若者たちがプロを目指す「アルゼンチン国立青少年オーケストラ」の初来日公演を実現するため、クラウドファンディングで支援を呼びかけている。

 田中さんとオケの出会いは約6年前。初めてアルゼンチンの首都・ブエノスアイレスを訪れた時、鉄格子に囲まれた廃虚のような貧困地域を見て衝撃を受けた。こうした地域の出身者や、ボリビアやベネズエラなど各国の青少年が集まり、夢をかなえるために切磋琢磨(せっさたくま)するオケの力強い演奏に心動かされた、と振り返る。「団員の背景は様々で、全員が貧困層出身ではありませんが、『子どもたちの可能性が環境に左右されてはならない』という理念にとても共感しました」

 オケを日本へ呼ぼうと決心したのは、テレビ出演などで田中さんを知った日本の若者たちから「音楽の道に進みたいが自信がない」といった悩みや将来への不安を訴える声が多数寄せられたことが背景にある。国や環境が違っても抱える葛藤には共通点がある。「演奏や団員との交流を通じ、まず自分を信じる才能や勇気を持つきっかけを作りたいのです」と語る。

 田中さん自身、音楽大学へは進まず18歳で単身ウィーンに留学し、様々な人との出会いから夢をかなえた。「かなり異質な道を歩んだ私でも、なんとかなった(笑)。まだまだ成長途中の私だからこそ、伝えられる体験や届く言葉もあるはず。若い世代へ向けて、“大丈夫だよ”いう後押しや応援になれば」

 演奏会だけでなく、南米から日本に働きに来ている人の子どもたちとの交流会など、様々なアイデアも検討中だ。今後も活動を継続するために国内で一般社団法人も設立した。申請書などはアドバイスを受けながら自分で書いた。「音楽で使う脳とは違うようで、かえってそれぞれ集中できました」と笑う。「何事もやってみないとわからない。誰かがアクションを起こさないと、リアクションも生まれないですから」。音楽の力を信じ、未来を見据えている。(山内浩司)

 《目標額》300万円

 《特典例》1万円でオーケストラの未発売限定映像・音源とサイン入りお礼状など、5万円でさらにコンサートS席チケット、パンフレットへの氏名掲載など。http://t.asahi.com/wdtg別ウインドウで開きます

 ■「むかわ竜」、震災復興の象徴に

 北海道むかわ町穂別で発見された全長8メートルを超える恐竜化石、通称「むかわ竜」。昨年9月の北海道胆振東部地震で、同町は震度6強の揺れに襲われたが、むかわ竜は奇跡的に無傷で、復興に取り組む人々の心のよりどころにもなっている。この化石の精巧な復元骨格(レプリカ)をつくり、全国の人たちに見てもらおうと、同町が起案者となって支援を募っている。

 むかわ竜は2003年に化石の一部が発見され、11年に恐竜であることが判明。その後の大規模な発掘調査で全身の骨の8割以上が見つかった。

 小林快次・北海道大教授らの研究によって、白亜紀に生息したハドロサウルス科の新属新種であることが分かり、今年9月に「カムイサウルス・ジャポニクス」と名付けられた。アジア沿岸部に生息した恐竜の生態を探る大きな手がかりになると注目されている。

 昨年の地震では、同町でも多くの家屋が壊れ、死者も出るなど大きな被害があったが、むかわ竜は無傷だった。地震前々日にあった記者会見の後、一時的に普段とは違う場所に置かれていて被害を免れたという。

 今回つくる復元骨格は、恐竜展を開く博物館など全国に貸し出していく予定だ。竹中喜之町長は「むかわ竜は復興のシンボル。多くの方に見ていただくことで、むかわ町に関心を持ち、応援してくれる人を増やしたい」と語る。

 《目標額》1500万円

 《特典例》5千円でむかわ竜のストラップかピンバッジ、2万円でオスししゃも20匹、5万円で化石発掘体験ツアーなど。

 http://t.asahi.com/wdtf別ウインドウで開きます

 ■「サロン」で作文の魅力知る

 エーポートには、月額制の会員サービス「オンラインサロン」もある。その一つ、五百田達成(いおたたつなり)さんが主宰するのは「おとなの寺子屋~作文教室」だ。

 五百田さんは「察しない男 説明しない女」などの著書で知られる作家・エッセイスト。わかりやすく、ユーモアたっぷりの話しぶりで人気だ。月1回のワークショップを開き、遊びながら楽しく作文に取り組んでいくという。

 月額3千円。

 http://t.asahi.com/wdth別ウインドウで開きます

 ◇クラウドファンディングへの支援はクレジットカード、銀行、コンビニでの決済のほか、現金書留(5千円以上)も受け付けています。オンラインサロンはカード決済のみです。問い合わせは電話03・6869・9001(平日午前10時~午後5時)。

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