地域の力、引き出したい 朝日新聞社のクラウドファンディング「A-port」

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 朝日新聞社が運営するクラウドファンディング「A-port」(エーポート、https://a-port.asahi.com/)別ウインドウで開きますには、魅力的なプロジェクトが多数掲載されています。今回は、地域活性化に取り組む案件を中心に紹介します。

 ■島の恵み楽しむグランピング 佐賀・松島で海士が試み

 佐賀県唐津市玄界灘に浮かぶ離島・松島に、手ぶらでおしゃれなキャンプを楽しむグランピング施設をつくり、島ならではの「ふるさと」体験もしてもらいたい。松島に住む海士(あま)の宗(そう)秀明さん(25)が、そんな思いでクラウドファンディングに挑戦している。

 松島はイカで有名な対岸の呼子港から船で15分。周囲3・6キロ、人口54人(9月30日現在)の小さな島だ。サザエやアワビを採る海士や、クエやイカなどの漁が主な産業だが、ここ数年は漁獲量が落ち込んでいるという。

 そんななか、宗さんの兄、勇人さん(29)は海を見下ろす高台にある実家で、週末に1日1組限定、完全予約制の高級イタリアン「リストランテマツシマ」を開いている。島の食材を生かした料理が人気を呼んでおり、「宿泊施設があれば、もっと島を楽しめるのに」という声は少なくない。

 グランピングは「グラマラス(魅力的な)」と「キャンピング」を合わせた造語。キャンプ用具は持って行かず、用意されたテントなどで気軽にアウトドアを楽しむものだ。「ホテルや旅館はハードルが高い。グランピングなら最初の一歩にできる」と宗さん。

 計画では、モンゴル遊牧民のテント式住居「ゲル」を使い、ベッドやバーベキュー用コンロ、シャワー、トイレなどを備える。

 「ふるさと」といえば、海や山に囲まれたのどかなイメージが浮かぶが、都会で生まれ育つとそうもいかない。

 島には、おばあちゃんたちがつくる新鮮な野菜もある。「帰るふるさとがない」。そんな人たちに来てもらい、素潜りや野菜の収穫を体験することで、「第二のふるさと」のようにしてもらえれば。そして観光客が「ただいま」、自分たちは「お帰り」と言える関係をつくれれば――と思っている。目指すは来年夏の始動だ。(渡辺松雄)

 《目標額》200万円

 《特典例》5千円で松島産の「海士の塩」と「金の蜂蜜」のセット、1万5千円で宗さんがとったサザエとアワビの詰め合わせなど。

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 ■杉の木おけでつくる埼玉ワイン

 ワインの発酵や貯蔵に使われる「たる」。国産ワインであっても、海外から輸入した「たる」を使うのが一般的だ。これを日本で古くから使っていた杉の木おけに置き換えられないか?

 そんなプロジェクトを立ち上げたのは埼玉県小川町でワイン造りに取り組む「武蔵ワイナリー」の福島有造さん(51)だ。

 「日本酒も木おけに入れておくと、おいしくなる。海外にはない、日本らしいワインができるのでは」と期待を寄せる。

 福島さんは銀行員、会社経営者を経て、2011年からワイン造りのためにブドウを植え始めた。同時に冬は日本酒の酒蔵で働いたり、海外の著名な醸造家の本を読んだりしながら、醸造についての知識を蓄えた。

 「ワインの味はブドウから想像できる。いいブドウをつくれば、いいワインができる」。よそから原料を買い付けてワインを造り始めるワイナリーも多いが、「最初に人から買ってしまうと、ブドウづくりに力が入らなくなる」と、自ら完全無農薬で育てることにこだわった。

 今年4月、畑の隣接地に武蔵ワイナリーを開設。それまでは他社に醸造を委託していたが、自社での醸造を始めた。

 プロジェクトでは、埼玉県産の杉を使って5石(約900リットル)の木おけをつくる資金を募っている。「今回のワインが評価されれば、木おけが古くて新しい文化として復活する可能性もある。林業を守り、地域を活性化していくことにつなげていきたい」(伊勢剛)

 《目標額》200万円

 《特典例》1万円で武蔵ワイナリーの2018年産ワインと木おけワインの購入予約権など。

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 (目標額達成時のみ実行。このプロジェクトへの支援は、クレジットカードのみ受け付けています)

 ■台風被災地を支援

 全国各地で大きな被害が出た台風19号。エーポートでクラウドファンディング中だった公益社団法人「シビックフォース」も、被災地を支援する取り組みをスタートさせている。

 シビックフォースは災害時にNPO、企業、行政、住民組織などが連携し、迅速で効果的な支援をするための組織。東日本大震災をはじめとする災害被災地で、支援活動をしてきた。

 今回のクラウドファンディングは「次の災害」に備えてのものだったが、開始してまもなく台風19号が襲来した。支援の多くは、台風被災地の支援活動に充てる予定だという。

 《目標額》100万円

 《特典例》1千円以上で支援者限定の活動報告。支援は寄付として扱われ、寄付金控除の対象となります。

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 ◇支援はクレジットカード、銀行、コンビニでの決済のほか、現金書留(5千円以上)も受け付けています。お問い合わせは電話03・6869・9001(平日午前10時~午後5時)。

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