(終わりと始まり)ヒトとイヌ 幻想力ゆえに落ちゆく人間 池澤夏樹

有料記事終わりと始まり

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 こういう文章に出会った――

 「ヒトという霊長類の末裔(まつえい)は、その巨大化した脳の使い方を誤り、常に妄想と幻とに怯(おび)えながら生きなくてはならなくなった」

 たしかにそうかもしれないと思う。どこかで見た説だとも思う。

ここから続き

 だがこの後、書き手はこう続ける――「しかし、それを正すのは、イヌの客…

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