(書評)『試される民主主義 20世紀ヨーロッパの政治思想』 ヤン=ヴェルナー・ミュラー〈著〉

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 ■「制度化された不確実性」の実験

 20世紀ヨーロッパの政治思想を、冷戦に捉(とら)われない視点から俯瞰(ふかん)しようとする野心作である。ヴェーバーからシュミット、ハーバーマス、ハイエクまで思想家を次々と登場させる手腕は見事だ。

 論点は多岐にわたるが、軸となるのは民主主義。19世紀の課題が自由…

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