(書評)『デカルトからベイトソンへ 世界の再魔術化』 モリス・バーマン〈著〉

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 ■「弱い自己」こそ和解や解決へ導く

 人生がうまくいかない。生きる意味がわからない。こうした苦しみこそ気づきのチャンスだ、とバーマンは本書で言う。どういう気づきなのか。強い自己はすべてをコントロールできる、という西洋近代の前提が間違っているという気づきだ。

 彼は代わりに弱い自己を導入する。弱い自…

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