(時代の栞)「一九八四年」 1949年刊、ジョージ・オーウェル 監視社会への警鐘

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 ■管理される「快適さ」に流されて

 見上げれば、至る所に監視カメラがある。もう見慣れた光景だ。違和感を持たない人も多いだろう。犯罪抑止のため、安心のため、社会はカメラの視線を受け入れた。私たちは、そういう世界にいる。

 監視によって国民を管理する社会を描いたディストピア小説がある。英作家のジョー…

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