(書評)『刑罰』 フェルディナント・フォン・シーラッハ〈著〉

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 ■裏目に出る裁判の不条理ドラマ

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 刑事手続きは、単なる法律と規則の「団塊」ではなく、関与者の現実的な人間行動の集積である、とは裁判員制度の名付け親・松尾浩也の名言である。そうした人間臭いドラマの舞台に自らも関与者の一人として立ちつつ、弁護士フォン・シーラッハは「孤独感と疎外感、そして自分自身に愕然…

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