(文芸時評)大江作品を読む 名著は問う、社会のいまを 小野正嗣

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 このひと月は、ずっと大江健三郎ばかり読んでいる。

 NHKのEテレに「100分de名著」という番組がある。9月に大江の長篇(ちょうへん)小説『燃えあがる緑の木』(新潮文庫)が取り上げられることとなり、僕が講師を担当するのだ。

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 『燃えあがる緑の木』は、3部から構成され、1993年から毎年1部ずつ文…

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