男性アイドル、独壇場で育成 ジャニー喜多川さんを悼む

有料記事

 ジャニーズ事務所を創業したジャニー喜多川さんが9日、亡くなった。育て上げた男性アイドルは次々と人気者になり、ヒット曲を連発。事務所はメディアや芸能界に大きな影響力を持つ。成功の理由を「SMAPはなぜ解散したのか」などの著書があるライターの松谷創一郎さんに聞いた。

 ■宝塚や米国にヒント/メディア操作も

 日本の芸能界において、独自のアイドル文化を創りだしたジャニーさんの功績は大きい。ジャニーズ事務所は男性タレントしか所属していないという意味で、まず特殊。芸能界で最大の業界団体、日本音楽事業者協会(音事協)に加盟しておらず、ある時期からはレコード大賞にも原則的に参加しなくなった。「独特だけどメジャー」という不思議な存在になっていった。

 最大の功績は男性アイドルを育成するシステムを構築したことだ。1980年代のたのきんトリオ以降、育成システムが出来上がってきた。トシちゃんこと田原俊彦さん、マッチこと近藤真彦さんの人気が爆発した後は、シブがき隊(デビューは82年)、少年隊(同85年)、光GENJI(同87年)と続いた。

 そのシステムのモデルは、女…

この記事は有料記事です。残り1329文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら