(書評)『公正から問う近代日本史』 佐藤健太郎、荻山正浩、山口道弘〈編著〉

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 ■迷走する基準、歴史的に考える

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 経済的効率性の追求がもたらした非正規雇用の増加と格差社会イメージが、現代人の公正感情を刺激している。だが、公正・不公正の基準が一様でないため、従来基準の「弱者」が攻撃対象となり、それとパラレルに「強者」が世論の支持を集める現象も目立つ。共同的関係性の理念としての公…

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