わかりあえない男女、苦く深く 金原ひとみさん「アタラクシア」

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 20歳のときに「蛇にピアス」で芥川賞を受けてから15年。ひとが壊れ、落ちてゆく様を描くとき、筆がさえる。高い熱量はそのままに、物語の世界を広げてきた。金原ひとみさんの『アタラクシア』(集英社)は幾組もの夫婦のすれ違いを描いた長編小説だ。日本とフランスを行き来する中で感じていた違和が物語の根底にある…

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