(評・映画)「マルリナの明日」 B級要素と同居する芸術性

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 娯楽映画か、それとも芸術映画か。しばしば持ちだされるこの二分法を止揚し、低俗さや野蛮さを高尚さに結実させた傑作だ。

 監督はインドネシア新世代の旗手、モーリー・スリヤ。彼女の前作「愛を語るときに、語らないこと」は、明瞭に芸術映画の路線上に作られ、世界の映画祭で好評を博した。対する今作では、B級西部…

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