(令和に寄せて)肥大する星条旗、いまや「国体」に 政治学者・白井聡さんに聞く
前天皇の「おことば」に端を発した令和への改元で見えてきた日本社会の構造とは何か。戦後日本を「国体」というキーワードで読み解いてきた政治学者、白井聡さんが指摘するのは、「揺らぐ天皇制」と「変わらぬ対米従属」だ。真意を聞いた。
■理由なき対米従属、アジアには優越感
――令和になりました。
「元号がかわった。それだけのことです。メディアでは新時代という言葉がやたらと使われた。元号がかわったから新時代がくる。よく考えると意味が分かりません。答えられる人はいるんでしょうか。にもかかわらず、テレビでは街の人にマイクを向け、『良い時代が来るといいな』という類いのコメントが繰り返し放送された」
「結局、元号発表から改元ま…
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