(寂聴 残された日々:30)2冊の書物の誕生について 「初めて」の秘書、「最後」の私

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 あと2週間もすれば正月が来て、私は「数え年」で97歳になると言うと、秘書の瀬尾まなほが必ず高い声をあげて怒る。

 「やめて下さい。あたしたちは数え年なんか知らないんですから。数え年なら、あたしは正月で31ということですか? いやですよ、そんなの。今度の2月で、やっと30になるんですよ。どの易者も言…

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