(なるほどマネー)介護保険を使う:6 グループホームで共同生活

有料記事

[PR]

 ■Reライフ 人生充実

 離れて住む実家の母が認知症と診断されました。体は元気なので、グループホームに入るとよいとすすめられました。グループホームとはどんな施設なのか教えて下さい。

 グループホームは、共同生活のための大きなリビングがあり、そこにつながる個室で寝起きをする家のような造りになっています。リビングでは、食事をとったりレクリエーションをしたりします。リビングにつながる5~9部屋の個室を合わせて「ユニット」と呼びます。ユニットを中心に、スタッフの支援を受けながら顔なじみの入居者と家族のように暮らします。

 認知症になると新しいことへの対応能力が落ちるため、できるだけ環境を変えないことが大切です。グループホームは、一つの建物の中にこうしたユニットを二つ三つと造ることがありますが、それぞれのユニットは独立した形で、家にいるような落ち着いた感覚で暮らすことができるよう運営されています。

 また、認知症になっても、料理や掃除をできる人はいるので、それぞれの人が役割分担して共同生活を送ることも、認知症の進行を抑えるために有効とされています。ただし、形はグループホームでも、食事づくりなどの役割分担をせず、職員の仕事になっている施設もあります。役割分担は見学がある時だけできるものではありませんので、実際に見て確かめましょう。

 グループホームでの介護には介護保険が適用されますが、家賃や食費、光熱費などは有料老人ホームと同様に全額自己負担します。要するに、共同生活をするシェアハウスのような賃貸住宅で、認知症の専門知識がある職員に助けてもらいながら生活する施設、と考えて下さい。

 介護保険は要介護度に応じて基本的な料金が決まっています(表参照)。自己負担額は1割負担の場合で月額2万4千円前後です。家賃は地域によって変わりますが、東京都内だと、管理費、医療費などの負担も合わせると、月額20万円ぐらいになることがあります。

 もう一つの特徴は、グループ…

この記事は有料記事です。残り517文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら