(なるほどマネー)いまからの「終活」:5 自分が望む葬儀、家族に説明を

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 将来、周りに迷惑をかけないように、いまから自分の葬儀を準備しようと考えています。なるべく簡素にしたいと思っているのですが、どのように進めればいいでしょうか。

 葬儀の手配は一般的に、亡くなった後に短期間で行われるため、事前に準備していなければ業者に任せきりとなり、型通りの葬儀を慌ただしく営むことになりがちです。結果として本人の希望にそぐわず、高額な費用がかかったという声も聞きます。そうならないように、最近は自分の葬儀について前もって準備する人が増えているようです。

 葬儀について考える際には、参列者の範囲を決めることから始めましょう。誰を葬儀に呼ぶかによって、規模やタイプ、予算が変わってくるからです。「参列者は家族だけでいい」のであれば、近親者だけの、いわゆる「家族葬」になりますし、近所の人や友人・知人、仕事関係者も招きたい場合は通常の「一般葬」になります。一般葬の予算は、人数や料理などにもよりますが、100万~200万円程度が目安です。

 最近では葬儀の簡素化・低価格化が一段と進み、通夜をせずに告別式と火葬を一日ですませる「一日葬」や、通夜も告別式もせずに火葬だけの「直葬(火葬式)」と呼ばれる葬儀を扱う業者もあります。後者の予算は20万円程度からと格安です。しかし、あまりにも葬儀を簡単にすると、参列できなかった人が後日、次々と焼香に自宅を訪れて遺族の負担になったり、葬儀に菩提(ぼだい)寺の僧侶を呼ばなかったために、納骨を断られたりする恐れもあります。

 葬儀の内容を決める際には、エンディングノートが役立ちます。宗教、祭壇の種類、花・音楽などの項目を順番に記入することで、考えを整理しやすくなります。葬儀費用の出所(預貯金や共済など)や参列者の連絡先を記入したり、遺影用の写真をノートに貼ったりしておけば、遺族も助かります。葬儀が仏式なら、戒名についての希望も書いておきましょう。

 ただ、各項目を細かく書きす…

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