(なるほどマネー)いまからの「終活」:1 まずは「エンディングノート」

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 最近、知人が亡くなり、将来のことが気になってきました。いわゆる「終活」を始めたいのですが、どこから手をつけたらよいのかわかりません。

 「終活」とは一般的に、葬儀やお墓など、人生の終末期に向けて準備する活動を指す言葉です。今後予想される問題にあらかじめ備えることで、将来への不安をやわらげるとともに、自分自身を見つめ、これからの生活をより良いものにすることが期待できます。

 ただ、終活といっても漠然としているので、具体的にどう取りかかればよいのかわからない場合は「エンディングノート」の記入から始めましょう。エンディングノートには、生前(主に医療・介護・財産管理)や死後(葬儀・遺産相続)についての希望や、「自分史」を書き込む欄が項目ごとに設けられています。高齢期に備えるべき事項が網羅されているので、終活を具体的に進めるのに役立ちます。書店で市販されているほか、葬儀会社や銀行などの金融機関、自治体が無料で配布している場合もあります。

 エンディングノートを書くのは、将来、自分が意思表示できない状態になったときに、介護や葬儀の希望をかなえてもらうためだけでなく、家族が手続きする時に困らないようにするためでもあります。例えば、財産関連の項目で、預貯金や不動産について書いておけば、将来、離れて暮らす家族が相続の手続きをする際に役立つでしょう。

 生命保険の証券番号まで記入しなくても、契約している保険会社名を書いておくだけで、保険金の請求がスムーズになります。また、預貯金の残高や不動産の評価額は変動するので、詳しく記入する必要はありませんが、だいたいの金額を書いておくといいでしょう。遺言書を作成する際にも、遺産分けについて考える際のヒントになります。

 ノートには、「万一のとき…

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