連日の通信機器爆発 「家族どう守る」怒りと不安広がるレバノン
レバノンで2日続けて起きた通信機器の一斉爆発で計3千人以上が死傷したことを受け、同国内では不安が広がっている。イスラム教シーア派組織ヒズボラは対立するイスラエルの攻撃だと断定。ヒズボラを狙ったものとみられるが、民間の機器が爆破され、子どもを含む民間人も死傷しており、国連や人権団体は攻撃を批判した。
2日連続の爆破から一夜明けた19日、首都ベイルートの薬剤師モスタファ・ファランさん(58)は朝日新聞の取材に「戦闘に加わらず、近くに子どもがいた人でさえ攻撃された。これは虐殺だ」と怒りをあらわにした。2度の攻撃で不安も募る。「どうすれば家族の安全を守れるのか」と言う。
大学生のシンシア・スカフさん(22)は「パニックだ」と胸中を明かした。身近な端末の爆破で、多くの負傷者が出た。「亡くなった人を悼むとともに、通信機器が禁じられる生活を強いられるのではないかという不安もある」と語った。
顔や手に触れるポケベルなどを爆発させた今回の攻撃や、民間人の巻き添え被害は国際法の視点からどう見るべきか。記事後半で専門家のインタビューを紹介します。
英BBCによると、18日は…
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- 【解説】
ハマスと異なり、ヒズボラとは継続的な紛争状態にあったので、イスラエルからすればこれまでの紛争の延長としてポケベル攻撃をした、と言うことになるのだろうが、ハマスとの戦いが自衛権の発動という形で、均衡性を欠いた過剰な殺害を繰り返しているのをヒズ
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