2022年の紅白歌合戦を最後に、コンサート活動を引退した歌手・俳優の加山雄三さん(87)が、これまでの人生と未来についてつづった本を出した。タイトルは「俺は100歳まで生きると決めた」。このなかでは、今も音楽への情熱は衰えず、新曲の発表に向けて準備中だと明かしている。もしかして、ステージ復帰の可能性もあるのか――。本人に話を聞いた。

 本が発売された4月11日は、加山さんの誕生日。長く暮らした神奈川県茅ケ崎市では自身の銅像の除幕式が開かれ、加山さんも立ち会った。

 「小学校も中学校も茅ケ崎。高校と大学は慶応だけど、茅ケ崎から通った。今日は久しぶりに帰ってきたなという感じがあるね。(茅ケ崎駅の)北口があんなに繁盛しているとは思わなかった」

 地元の商工会議所がクラウドファンディングで資金を集めて建てた銅像は、加山さんの希望で、金色に塗装された。式には市民やファン計約3千人が詰めかけた。

 「あんなに大勢集まってくれるなんて夢にも思っていなかった。天気にも恵まれて良かった。だいたい俺は天気男なんだね。野外フェスに出たときも、土砂降りだったのに俺が出たらビタッとやんで、日が出てきた。(出番が)終わったと思ったらまた雲が出てきたもの」

 「100歳まで生きる」と決めたのは、最後の紅白よりも少し前のことだったという。

 「きりがいいし、100歳と決…

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