ローカル線が岐路に立っている。3月にはJR芸備線(広島県、岡山県)の一部区間の存廃を議論する全国初の再構築協議会が始まった。かつて「国鉄改革3人組」の1人として、国鉄の分割民営化の旗を振った元JR西日本会長の井手正敬さん(89)に、ローカル線の窮状をどう見ているのか尋ねた。

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 鉄道のビジネスモデルというのは、大量輸送です。一度敷設したら、大量に運べば運ぶほど利益が出せる。ところが人が減り、これまでの鉄道モデルは崩れて、維持することが難しくなりました。根本的に人口が減ったことを考えると、鉄道は設備費などの固定費がかかりすぎる。

 1987年、国鉄は悪化した経…

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