答弁に詰まったり、迷走したりするだけでなく、質問に激怒したり、開き直る姿も……。参院予算委員会の論戦では、閣僚が答弁で迷走する場面が目立つ。野党側は閣僚としての資質を問題視。岸田文雄首相の任命責任も含め、25日の集中審議などで追及を強める構えだ。

 「未婚化の原因は……。えっと、ちょっとお待ちください」

 少子化対策を担う加藤鮎子こども政策担当相は4日の予算委でたびたび答弁に詰まった。質問はいずれも少子化対策の基本的な内容。事務方が作成したとみられる分厚い応答要領から30秒かけて該当ページを見つけ出すと、「経済的な不安定さや出会いの機会の減少などが背景にある」と淡々と読み上げた。

 野党側からは「朗読会か」「答えられないとは」とのヤジが飛び交い、質問した立憲民主党の石橋通宏氏は「担当大臣がこうだから(少子化対策が)的外れと言われる」とあきれた。

 予算案では、政権が掲げる異次元の少子化対策の目玉「子ども・子育て支援金」の財源が焦点のひとつだ。13日の審議では日本維新の会の片山大介氏が未婚者の負担を尋ねた。

 加藤氏は質問とかみあわない答弁を続け、委員会室は騒然とした。見かねた桜井充委員長が「すいません、事務方に答弁させたい」とその場を引き取ったが、片山氏は「この質問だけでもきちんと答えられないというのは、やっぱり問題だ」と苦言を呈した。

政治資金問題で追及うけ、「逆ギレ」した大臣は…

 4日の予算委では、新藤義孝経…

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