新年度の介護報酬改定で訪問介護の基本報酬が引き下げられることになりました。現場からは反発の声が出ていますが、厚生労働省は引き下げた理由の一つとして、処遇改善の「加算」を手厚く配分したとしています。この「加算」について説明します。

 Q 介護事業者に支払われる公定価格の「基本報酬」と「加算」はどう違うの?

 A 基本報酬は、決められたサービスを提供したら原則どの事業者も受け取れる基本サービス費。訪問介護では、排泄(はいせつ)・入浴介助などの「身体介護」や掃除や洗濯などの「生活援助」といったサービス内容や時間の長さごとに単価が決められている。

 一方、加算は、質の高いケアを提供したり、手厚い介護をする体制を組んだりしているときに取得でき、基本報酬に上乗せされる。みとりや認知症対応など、数多くの加算があり、それぞれ細かく要件が定められている。

 Q 処遇改善の加算というのはどんな仕組み?

 A 他産業と比べても低い介護…

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