なお6千人、改善さぐる1次避難所 防犯や居住レイアウトに工夫

有料記事能登半島地震

小川尭洋 浅田朋範 添田樹紀

 能登半島地震で、なお6200人以上が地域の1次避難所に身を寄せている。避難生活が長期化する中、子どもの夜泣きや騒ぎ声、女性の安心の確保といった問題に悩む人もいて、環境の改善が求められている。

夜泣きに「申し訳ない」

 石川県能登町の町立能都中学校では、段ボールで仕切られただけの体育館で、70人ほどが避難を続けている。午後10時に消灯した後、幼い子どもの泣き声が響くことがある。全世帯の2割ほどが子育て中で、就学前の子どももいるからだ。

 休職中の女性(35)は、次女(3)の夜泣きに悩む。「毎晩いつ泣き出すか、わからない。周りは『大丈夫』と言ってくれるが、迷惑をかけて申し訳ない」。夫(37)は「妻の心労は相当たまっている」と気遣う。

 ホテルなど、より快適な2次…

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この記事を書いた人
小川尭洋
デジタル企画報道部
専門・関心分野
人種差別、海外ルーツの人々、歴史認識、政治と教育
能登半島地震

能登半島地震

1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る]