「ガバナンス意識不十分」 サポーター暴徒化で第三者委が浦和に提言
藤野隆晃
サッカーJ1浦和レッズの一部サポーターが昨年、天皇杯全日本選手権の試合会場で暴力行為などをした問題で、浦和は16日、設置していた第三者委員会から、サポーターへの教育啓発活動の充実など再発防止策の提言を受け取った。田口誠社長は「誠実に向き合いたい。対策はこれで終わりではないし、継続することが大事」と話した。
問題が起きたのは昨年8月の4回戦、名古屋グランパス戦。日本サッカー協会(JFA)によると、0―3で敗れた試合後に、70人以上の浦和サポーターが警備員や相手サポーターに暴力をふるうなどしたという。浦和は対応が不十分だったなどとして、2024年度の天皇杯参加資格を剝奪(はくだつ)された。
浦和は暴力問題を受けて昨年11月、弁護士や大学教授らによる第三者委員会を設置。4回にわたり、暴力問題の原因や、過去に問題行為があった際のクラブの対応などを検証した。
関係者への聞き取りでは「過剰な応援もありでは、という空気があった」といった声があった。
クラブの対応に関しては「ク…