ハマスは「罪なき人に災いもたらした」 ガザで上がり始めた批判の声

有料記事イスラエル・パレスチナ問題

パレスチナ自治区ラマラ=高久潤

 3カ月半に及ぶイスラエル軍の激しい空爆と地上侵攻により、2万4千人以上の命が奪われたパレスチナ自治区ガザ地区。戦闘のきっかけをつくったイスラム組織ハマスに対して、ガザの住民たちはどのような感情を持っているのか。電話取材したところ、支持一辺倒ではない状況が浮かんだ。

 北部ガザ市から南部ラファに避難しているムハンマド・イブラヒムさん(60)は、「このようなひどい戦争を引き起こした責任は、占領を続けてきたイスラエルにある」と語気を強めた。ハマスが悪いわけではない、との立場だ。

 おびただしい数の民間人が犠牲になり、住民のイスラエルに対する怒りは高まる。取材の過程で「ハマスにこの戦争の責任があると考えるか」と質問すると、必ずしもハマスを支持しているわけではなくても、「イスラエル軍の戦争犯罪は限度を超えている」「今その質問をすべきときではない」などとして回答を拒んだ人が何人もいた。

取材に実名を明かして非難する人も

 一方、ラファ在住のムハンマ…

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この記事を書いた人
高久潤
エルサレム支局長
専門・関心分野
グローバリゼーション、民主主義、文化、芸術
イスラエル・パレスチナ問題

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