ガザの戦闘2カ月続く見通しも ハマスは脅迫「人質生きて戻らない」

有料記事イスラエル・パレスチナ問題

テヘラン=佐藤達弥 エルサレム=高野裕介

 パレスチナ自治区ガザ地区への侵攻を続けるイスラエル軍は、ガザ地区のイスラム組織ハマスの掃討をめざし、11日も空爆や砲撃などの激しい攻撃を加えた。ネタニヤフ首相は10日夜、「テロリストたちに告げる。(ハマスのガザ最高指導者の)シンワルのために死ぬな。今すぐ降伏しろ」と述べて投降を迫った。戦闘が長期化するとの見通しもでており、犠牲者のさらなる増加が危惧されている。

 ネタニヤフ氏は10日の声明で、ここ数日間で数十人のハマス戦闘員が投降したと主張。「戦争はまだ続いているが、これはハマスの終わりの始まりだ」と強調した。軍のハガリ報道官は10日夜、最大都市ガザ市の中心部を制圧したと発表。周辺にシンワル氏の事務所がある場所だと主張し、南部の最大都市ハンユニスや北部ジャバリヤなどでも熾烈(しれつ)な戦闘が続いているとした。

イスラエル軍の戦死者100人超に

 ハマス幹部の殺害と組織壊滅…

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この記事を書いた人
高野裕介
国際報道部次長|欧州、中東
専門・関心分野
中東、紛争、外交、国際政治
イスラエル・パレスチナ問題

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