市議に動画削除要請へ ゆるキャラ「著作権侵害」で 大阪・吹田市長

有料記事

田中祐也

 大阪府吹田市の自民党市議が、市のマスコットキャラクターと酷似したキャラが登場する動画を配信し、市の監査委員が「著作権侵害」と認定した問題で、後藤圭二市長が6日、市議に動画の削除を要請する考えを示した。この日、市議会決算委員会で問題が取り上げられ、その後、後藤市長が朝日新聞の取材に応じて明らかにした。

 キャラは「すいたん」で、動画を配信しているのは藤木栄亮(えいすけ)市議(55)。ユーチューブの自身のチャンネルで、「(吹田市は)共産党の支持者の巣」などと発言し、すいたんを名乗るキャラが「いやー怖いわー」と応じる動画などを作って配信していた。

 市のすいたんの使用要領では、声を出すことや、特定の政治や思想の支持や批判などを認めていない。

 動画に気づいた市民らが8月、キャラの使用停止を市議に求めるよう、市に住民監査請求をした。しかし市はこれまで「パロディーの二次創作で、使用要領の適用外」とし、市議には動画の修正や削除の「お願い」にとどまっていた。

維新、共産の市議が議会で質問 「職員は対応に苦慮したのでは」

 これに対し監査委員は10月半ば、市議の動画を「著作権侵害」とし、市が使用停止を求めなかったことを「不適切」とする監査結果を出していた。

 6日の市議会決算委で、大阪…

この記事は有料記事です。残り505文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません